たるしる歳時記 春隣 (はるとなり)

立春が過ぎて、大学受験が始まる頃になるとお決まりのように淡い雪が降る。気温が高いので割合とすぐ溶けてしまうが、春に向かっている身体にこの寒さは身に染みてくる。
それでもこの雪が解けてくると、気持ちはぐっと春に近づいてしまう。そう、春が隣にいるように。
「春隣」という言葉は比較的新しい季語で、古い歳時記には出てこない。「春近し」「春待つ」という言葉もあるけど、春隣という言葉には、すぐそこで春が出番待ちしているようで何だか楽しい。