たるしる歳時記 ~ 初明かり 初茜

日本に住んでいる私たちは,折々の自然に寄り添う感性を大切にしながら、心の豊かさ、そして身体の気を整えてきました。こうした人と自然の結びつきは、健やかで美しい生き方を願う「たるしる」の基本だと思います
新しい年が始まりました。
これから折に触れて、毎日を丁寧に生きることにつながる季節の言葉を味わっていきたいと思います。

初明かり 初茜
新しい年の朝。蒼(あお)暗い闇が徐々に茜色に染まっていくとことを「初茜」。
そして、しらじら広がっていく日の出前の光のことを、『初明り』といいます。 元日の空は「初空」「初御空」ということもあります。晴れれば五穀豊穣の兆しである「初晴」。雨になったら、今度は豊作を約束する「御降」と言って喜びました。すべてをありがたく受け入れて
感謝する気持ちが幸多き年を招いたのでしょう。
さあ、真新しい「初自分」になれることを感謝して、また一年を始めましょう。
(写真は土佐堀川から見た2019年1月1日の初御空。向こうに見えるのは生駒山)

参考文献  美しい日本の季語(誠文社新光社)
      日本の七十二候を楽しむ(東邦出版株式会社)
      旧暦美人のすすめ(株式会社パンゲア)