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たるしる歳時記 蝋梅【ロウバイ】

あっという間にお正月も終わり、年の初めの厳粛な気分ももうすっかり平常の日々のなかで薄らぎがちです。これから大寒まで冬の底とも言えるしんしんと寒い日々が続きますが、春は少しずつ近づいています。
この時期、どこからともなく漂ってくる甘い香りに気づく人もいるかもしれません。
早春の花はいい香りのするものが多いのですが、とりわけかぐわしいのが、蝋梅です。原産は中国「唐梅」とも言い、日本には江戸時代に入ってきたそう。名の由来は臘月(陰暦の12月)に咲くことから蝋梅という説が一般的ですが、梅とは別種。薄い花弁が蝋を引いたような光沢があり、このことから蝋梅という名がついたという説が一般的です。
花の少ない厳寒期にこの明るい花とすがすがしい香りに囲まれると、重くなりがちな冬のカラダもキモチも軽くなってくるよう。新年の誓いにもう一度立ち返って、立春を待ちましょう。

臘梅の花にとどまりかすかな日  長谷川素逝