ログインステータス

CLOSE

たるしる歳時記 春愁

マスクをして2度目の春。すぐそこに光は見えているのに、もう少しで近づけそうなのに、届かない、というもどかしい日々が続きます。
花は咲き、小鳥は囀り、心弾む春なのに、なんとなく気持ちがふさいでしまいがち。
憂鬱というほどでもなく、訳もなくふと感じるこんな今時分の物思いを「春愁」といいます。
秋の物思いの気分は「秋思」といって、ものみな枯れていく季節感から見てもわかりやすい。
でも春の気分はもうひとつつかみどころがありません。
明るければ明るいほど、周りが元気であればあるほど、なんだか気分が落ちてくるし、体調もだるくなりがち。こんな時期なので、なかなかみんなでおしゃべりというわけにはいきませんが、せめて一人ファッションショーやカフェタイムを。どっしりと構えて、自分を解放しましょう。

春愁をハートの型で射抜きけり    結女

(参照・・365日で味わう美しい日本の季語 金子兜太監修 株式会社誠文堂新光社)